派遣先企業が派遣スタッフを選別する違法な事前面接が常態化している。派遣労働者で組織している全国コミュニティ・ユニオン連合会は「年齢、容姿などによる雇用差別を助長する」として、面接禁止の順守を春闘の焦点に掲げて派遣業界に改善を求めている。日本経団連は雇用のミスマッチ防止に必要との立場から面接解禁を厚生労働省に要望しており、今後労働者派遣法改正を巡る労使の綱引きが展開されそうだ。
3年前から派遣の仕事をする東京都内の女性(31)は昨年、派遣先と5回、事前面接したが、結果はいずれも不採用。「派遣会社が企業の要求をつかんで紹介してくれれば、面接を受けないで済むはず」と話す。
昨年12月、やっと長期の派遣先が決まったが、働き出して3カ月足らずで派遣先から「予定の仕事がなくなった」と契約を打ち切られたという。