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僕と君と明日のつづき
[online workshop blog]
当ブログは基本的にフィクションです。実在の人物、団体、事件など一切関係ありません。掲載された文章には校正が入っておりません。誤字脱字などのご指摘、その他、ご感想やリクエストなどありましたら、メールにてお送り下さい。
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| 2008.05.14 Wed |
| TOPICS - 業務上加筆日誌 |
| まあ、でも、僕も撮影現場というか、人数が多いのは向いていない |
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| text by HOSOKAWA matasaburo | 文=細川又三良 |
NHK総合の『プロフェッショナル〜仕事の流儀』に、映画監督の堤幸彦が特集されていた。 とても興味深かったのは、撮影中、監督が撮影現場にはいなくて、近くのテントでモニターを見て演出していることだった。 いやはや、これは画期的なことではないだろうか。
映画は舞台ではないから、生の演技を見る必要はなく、なるべく観客と同じ目線で見るべきだ、が、その理由だが、まさしくその通りだと思った。 単純に、いかに現場のムードに流されずに客観視出来るか、ということになるのだろうか。
他にもAD(アシスタント・ディレクター)時代は使えない人間で“電信柱”と呼ばれていたとのこと。 いやはや、僕もまたAD時代があったりするから、気持ちがわかったりする。
僕もまた気が利かない人間で使えないADだった。しかも、生意気だったんで、ディレクターからいつも怒られていた。 まあ、仕事が出来なかった自分が悪いんだけどね。 どんな仕事でも、受け身になって言われたことをしようとするからダメで、積極的に自分から考えて動かないと使えるようにはならない。 基本ですね。
弁当とか出前の手配とかしましたよ。 朝早い撮影の時には、外部のディレクターさんに、 「温かいコーヒーとか用意してないのかよ、つかえねえな」 と言われたり、ああ、懐かしいけど、戻りたくないな。
しかし、ADで優秀だからと言って、決して良いわけではないんだよね。 いくら雑用をこなすことが出来ても、それで優れた作品が作れるわけではない。 現場を回す能力と、モノを創る能力は別ってことで。 それで、僕のことを気に入ってくれていた他のディレクターさんが、先輩ADよりも先に僕をディレクターに昇格させてくれて、今までとは立場が逆になったこともあった。
使う立場になれば、やはり、先輩ADが使える人なのはわかったけどね。同時に、哀しいぐらいその人には才能が無かったこともわかった。
まあ、でも、僕も撮影現場というか、人数が多いのは向いていない。 他人にあれこれ指示して、やってもらうのが面倒でしかたがない。手間も掛かるし、言葉や言い方も考えないといけないし――そういう意味では小説家っていいんだよな、と思う。 基本的に、一人ですべてやらなきゃいけない仕事だから。 実際は、この方が大変なんだけどね。
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(2008/05/14(水) 02:52)
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| 2008.05.13 Tue |
| TOPICS - 業務上加筆日誌 |
| 少し前に、小説家志望で20代前半の女性に僕の作品を読んでもらった。 |
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| text by HOSOKAWA matasaburo | 文=細川又三良 |
少し前に、小説家志望で20代前半の女性に僕の作品を読んでもらった。 3本の作品を送ったのだが、その感想は、どれも結構、手厳しかった。 まあ、ある程度、想定していたんだけど、ちょっとだけ凹んだ。わかっていたんだけどね。
その中でもある作品は、若い女性だったら嫌悪感がある内容で、読ませたらどんな反応があるのだろうと、試してみたかったのはあった。 たぶん、この先、誰に読ませても、彼女の反応のようにあまり評価されないのだろう。
職業的な小説家の選択ならば、この作品は書くべきではないのだろう。いや、書いたとしても人に読ませるべきでは無かったのかも知れない。 でも、その話を発想した時から、その作品をどうにか形にしたかった。 そして、必死になって、日本語の文章として完成させた。 今のところ、過剰なものも欠けたものも何一つ無いと思ってる。
僕は世の中に、何かの不思議を感じたからこそ、それを書いたのだ。 誰かに伝えて、これって不思議と思わない? と思って欲しくて読ませたのだ。 きちんと伝わらなかったのは、テーマの扱い方が悪いのか、文章の腕が足りないのか、単純に、僕以外の人間がまったく不思議に思っていなかっただけのことか。
去年、知り合いの小説家がデビューして、文芸誌に掲載された第一作を読ませてもらうことがあった。 その作品は、何が伝えたいかハッキリわからなかったし、ストーリーもまったく面白くなかった。 酒の席で、僕は彼に、正直にその感想を告げた。 彼は苦々しく、うんうんと口を歪めて笑っていて、最後まで聞いた後に、 「いや、本当にその通りなんだけどさ。その作品を書いてみたかったんだよ、どうしても」 と言って話を締めた。
まあ、一言で言えば、そうなるんだろう。
そうそう、その小説家志望の20代女性に、こんな事を言われてしまった。 「あと思ったのは、又さん、女子高生好きだなあ〜ということでしょうか(笑)」 彼女に送った3作品は、女子高生2人と女子中学生1人が出てくる作品だったのだ。それは偶然ではなく、彼女が若い女子だから送ったまでのこと。 まあ、でも、そんな作品を送ってしまえば、ロリコンだと思われても仕方ないだろう。
実際に、どうかと言われれば、女子高生に限らず、女性は全部好きですよ、やっぱり。 世の中の男性の多くは若い子が好きなのかも知れないけど、僕が今まで付き合ってきた経験のある30〜40代の女性も本当に魅力的で面白かったりするんだよね。
まー、つまりは、女子高生に関係なく、その人に興味あるかってことだよね。 JCとかJKとか言うけど、この年になると、三年間なんてあっという間で、かつて女子高生だった子なんて、すぐに大人になっちゃうんだから。 身分や年齢や着てる服で、女性の好みが変わるなんて、そんな人、人生の1/3を損してるよ、きっとね。
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(2008/05/13(火) 04:19)
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| 2008.04.17 Thu |
| TOPICS - 業務上加筆日誌 |
| 世の中には運命的な出会いはあるもので |
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| text by HOSOKAWA matasaburo | 文=細川又三良 |
一昨日、ふと、NHKのBSを見ていたら、ちょうど、映画が始まった。 クレジットから中国の映画なのがわかって、ぼんやりと眺めていると、つらつらとそれから2時間も見てしまった。 最近の僕は、本当の堪え性がなくて、映画を観るために2時間座っていられないのだ。どれだけ名作と言われる作品も、つまんないと思えば、すぐに画面から目を離してしまうぐらいだ。 それなのに、熱中して観てしまっている。
映画のタイトルは『推手』。 監督は、アン・リーだった。 そう、僕の大好きな『ウエディング・バンケット』を撮った監督だ。 ずっと以前に、フランス人監督のフランソワ・オゾンのことを書いたが、アン・リーもまた運命的に出会うのことのできたクリエイターだ。
僕が異常に好きになる監督にはいくつか共通点がある。 まずは偶然に出会ってしまうことだ。ふらりと映画館に立ち寄ったり、テレビでふと観てしまったり、と、人に薦められたり、宣伝で知ってから観たことはないのである。
しかも、その時は、監督の名前も全然覚えていないのだ。
再会は、またもや突然に訪れる。何かの拍子にテレビでチラリと観たりして、目が離せなくなって最後まで見てしまい、あとでどんな映画だったのか調べると、えええ、あの映画を撮った人だったのか、と驚いてしまう。
偶然だが、これは必然なのだろう。 彼らの作品が発するコードが、僕の感性にジャストに響いているのだ。
僕が思う本当に素晴らしい映画は、途中から観ても目が離せなくなる作品だ。 120分あるうちの、たった数コマでも、 「ん、なんだ、これは」 と思ってしまうのである。 画面の色合い、アングル、登場人物たちのセリフ、すべてが気になってしまって、結局、最後まで観させられてしまうのだ。
これはすごいことだと思う。 隙がないのだ。いや、所々、ストーリーには緩いところもあるのだが、それらの隙も計算して創られている、としか言いようがない。
これらのことは僕にあることを示唆している。 小説を書くときも、一文一語たりとも気を抜くな、ということだ。 ぱらぱら、と捲られて何気なく目が止まったページでも、この先を読みたいと思わせなければならないのだ。 一つ一つのレンガを素手で運んで、きっちりと隙間無く積み上げることが、立派な城を造り出すことの第一歩なのだ。 小説も同じ、偉そうなことを語る前に、僕はもっと小さな事から世界を創り上げなければならない。
と、そんなことを考えながら、昨日、録画した『恋人たちの食卓』を観ている。 邦題をつけた人間は、アン・リーのことを知らなかったのか、それとも、女性客に媚びたのか、しょうもないタイトルをつけたものだと思う、これだったら、オリジナルの題名『飲食男女』の方が数百倍マシだと思えるのだが……でも、まあ、作品は抜群に面白い。 ただ、家族の日々を捉えているだけなのに、視点が抜群に優れているんだよね。
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(2008/04/17(木) 02:53)
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| 2008.04.09 Wed |
| DIGEST - 四畳半ダンディズム |
| 唾を垂らす若い女 |
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| text by HOSOKAWA matasaburo | 文=細川又三良 |
ネット上で、そのエロ動画を見た時、やらなければならないことがあったはずなのに、じっと見続けてしまった。 素人投稿のビデオ映像なのか、ベッドを横から映していて、音声は入っていなかった。 ベッドの上には、ブラウスのボタンが外されて、若い二つの乳房が露わになっている女子高生が寝ていた。 紺のスカートにルーズソックスを履いていたことから、一昔前に援助交際ものかな、と思ってみていると、画面の右から、でっぷりと腹が突き出たおじさんがフレームインして、その若い娘にキスをした。
驚いたのは次の瞬間だった。 キスを終えて、おじさんがスカートの中に頭を突っ込むと、その少女は、唾を口の端から垂らしたのだ。 唾液は頬を伝わり、彼女の黒い髪の方に流れていった。 その唾は、僕に何かを思い出させた。ちょうど、ゲロを吐く直前、さらりとした唾が口の中に溜まり、それをダラダラと唇から流れ落ちる感じに似ていた。
バカな女だ、と呟く。 彼女の顔を見ると、ツンと鼻が上に向いている以外は、大きな特徴のないどこにでもいるような少女だった。身体も太っているわけでもなく、おっぱいの膨らみもちゃんとあった。 それなのに、どうして、あんなおじさんに抱かれているのだろう。 おじさんは、顔にぼかしがかけられていて、顔はわからなかったが、五十ぐらいの歳の人に見えた。 若い女の子が好きなのは理解できる。が、あまりにもその映像は気持ち悪かった。 おじさんはひたすら少女の身体を弄くっていて、彼女はベッドに寝転がって唾を口から頬に垂らしている。不機嫌そうな顔で、何度も。 そんなにイヤだったら、やらなきゃいいのに。
この関係はいくらぐらい払って成立したのだろう。 唾を垂らしながらもカメラをチラチラ見ていたので、きっと撮影についてもいくらか余計にもらっているに違いない。 映像は五分ほどで終わってしまった。欲情するわけでもなく、ただ、不快感だけが残った。 胃のムカムカだけが僕の身体に乗り移って、舌の裏にじんわりと唾が溜まった。
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(2008/04/09(水) 07:05)
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| 2008.04.02 Wed |
| DIGEST - 四畳半ダンディズム |
| もう一度、夢で逢えたら |
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| text by HOSOKAWA matasaburo | 文=細川又三良 |
あの、実は、僕は中学生だったんです。 今まで隠していて、ごめんなさい。 と、言いたくなるほど、リアルな夢を見た。 新学期が始まったのか、席替えをしたばかりで、ある女子中学生と隣同士になった。 彼女は、あんまり可愛くなかった。 顔はホームベースみたいに角張っていたし、目も小さくて、体型もずんぐりしていた。性格はお節介で、授業中も休み時間も何かと僕にちょっかいを掛けていた。 僕はうっとうしいなあ、と思いつつも、なぜか、彼女のことが嫌いじゃないみたいだった。 そう、彼女との会話が楽しかったのだ。 男子以外に、まともに話して面白いと思えるのは彼女だけだった。 しかし、そんな関係にも別れが訪れる。新しい席替えの時期、クジで決めることになっていた。 「席、替わっちゃうね」 「ようやく、うるさい隣からも解放される」 「えー、ホントはわたしから離れることが淋しかったりして……」 僕は、ははは、と笑って、 「してねーよ」 と答えた。 彼女は一瞬の隙も見せずに、そうだよねー、と笑った。
目覚めると午前6時半、UEFAチャンピオンズリーグの準々決勝はすでに後半にさしかかっていた。キックオフの時間に起きれたのに、まあいいや、と寝てしまったのは、きっと、彼女との隣の席が楽しかったからだろう。
あの、この前、女子中学生としてしまったんです。 はい、エッチなことをですね。いけないことだと思ったのですが……。
と、言いたくなるほど、リアルな夢を見た。 その一家とは家族ぐるみで付き合っていて、その少女は女子中学生だった。僕は現実の僕と同じ三十代の男だった。
エッチをしてしまったのはなぜだろう。 きっかけは二人っきりになって、ひょんなことからそう言うことをしてしまった。 彼女は顔はそばかすだらけで、身体もガリガリに痩せていて、服の趣味も垢抜けなかったし、何よりも引っ込み思案な性格で暗かった。
それから、僕と彼女はお互いを意識し始めて、家族に見つからないようにメアドを交換したり、言葉を交わしたり、関係がばれないようにと大変だった。 そういえば、登場人物で、父親だけ実の父で、他は家族は登場すらしていなかった。
僕と話すことで、徐々に彼女が打ち解けてきて、いろいろ話すようになる過程がなかなかドキドキして楽しかった。 しかし、途中で、僕は夢に気付いたんだと思う。何度か、ふわー、と水面に浮かび上がった気がするが、その都度、夢の続きを見るたびに潜っていた。
ようやく起きると、今度はテレビでメジャーリーグがやっていた。 松坂が投げていたはずなのに、いつの間にか9回裏になっていて抑えのパベルボンが投げていた。試合はレッドソックスが一点差で勝った。
そういうわけで一日遅れのエイプリルフールじゃないけど、こんな夢を見たからメモ代わりに記しておく。 もっと、大切なことがあったような気がするけど、もうすっかり忘れてしまった。
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(2008/04/02(水) 18:58)
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| 2008.03.14 Fri |
| DIGEST - 四畳半ダンディズム |
| 夢で会いましょう |
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| text by HOSOKAWA matasaburo | 文=細川又三良 |
久しぶりに会った彼女は、出逢った頃よりも随分と大人っぽくなっていた。可愛さよりも大人びた仕草が新鮮に映り、緊張しないと思っていたのに、体全体がどこか固くなっているのに気付いた。 うふふ、と恥ずかしそうに口元をほころばせる。 僕も嬉しくて、つられるように笑う。 少し緊張が緩む。 再会の場所は二人がよく行ったレストランだった。
「久しぶりだね」 「元気だった?」 「うん、このお店、何も変わって無くて良かったね」 そんなさり気ない会話から、空白の時間を埋めるべく、いろんなことを話す。 あの頃とは違い、彼女は自分から積極的に気持ちを打ち明けてくれて、僕の話も受け止め方もまったく大人に成長していた。 これなら、やり直せるかも、と思った。 そのあと、いろんなドラマがあったような気がするが、すべて忘れてしまった。
そう、タイトル通り、これは夢の話だからだ。 暗闇の中、むくっと起き上がる――あれっ、彼女は、ととっさに思う。 目覚まし時計を見ると午前2時。 なんだ、そうか、夢か、夢だったんだ、夢だよな、と徐々に自分を取り戻す。 とても、喉が渇いていた。ここ数年に無いぐらい、口の中がべと付いて喉が痛いぐらいに乾燥していた。 キッチンに行って冷蔵庫を開ける。ドア側のポケットには飲み物は一週間ぐらい前に開けたダイエットペプシぐらいしかなかった。わずかに五センチほどの飲み残し。それでも貴重な水分で、ぐびぐびと喉を鳴らしてラッパ飲みする。 やはり、炭酸はすっかり抜けていて、人工甘味料の曖昧な味が舌の上に残った。
夢を思い出そうとするが、もう、イメージの大半は両手からこぼれ落ちる砂のようにどこかに消えてしまった。不思議なのは舞台となった行きつけのレストラン。それは僕が今までに行ったことのない架空の場所だった。 そんな適当な夢なのに、彼女だけは実在の人物だった。 四年ほど前に別れた十二歳年下の恋人。 どうして夢に出て来たのだろう、と疑問の思うまでもなく、すぐに思い当たる。 寝る前に、あることを調べていて過去のメールを整理していたからだ。
出逢った頃の彼女は、一途で純真で僕をずっと思ってくれた。 同じ大学の先輩だった彼ともきっぱり別れて、僕と付き合うほどだった。それなのに、付き合っていく途中で二人はすれ違うようになり、それは元に戻ることはなかった。 ――いや、元々、彼女は何かを無理していたのだろう。無理して僕に合わせてくれていただけだ。 ある日、彼女は勝手にシーソーから降りてしまった。
僕からの視点ならば、楽しそうにシーソー遊びをしていたのに、いきなり、がたんと落ちて、それ以降、動かなかった意識に近い。 そう、彼女は別れる2日前まで――愛してると、僕に言っていたんだ。 誰よりも、深く、又さんのことが大好き、と。
別れた彼女と再会する夢、ガスの抜けたコーラ、一人取り残されたシーソー。 真夜中のキッチンは過ぎた人生を振り返るには危険な場所だった。まだうっすらと瞼には眠気が残っている。今すぐベッドに戻れば、まだ眠れるかもしれない。 さっさと寝ちまおう、と再び寝室に戻ってベッドに潜る。 その瞬間、消え失せたはずの彼女のセリフが蘇ってきた。
「マックの店長になったら、結婚してあげる」
思わず、暗闇の中、一人、吹き出して笑う。 なんで、マクドやねん。
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(2008/03/14(金) 05:35)
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