さかぶーのペーパーバックレビュー
英語の洋書ペーパーバックレビュー!
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Safe Habour/Danielle Steel
Safe Habour by Danielle Steel【ストーリー】夏休みに滞在していたビーチハウスで、11歳のPipはアーティストのMattと出会う。
夫と息子を飛行機事故で亡くしたPipの母Ophelieは、最初Mattを変質者と勘違いしてひどく動揺するが、やがて3人は親子のような関係となり、Ophelieの傷も少しづつ癒えていく。
秋になりお互いの生活に戻る3人だったが、死んだ夫の衝撃的な秘密がわかり大きなショックを受けたOphelieは再びふさぎこんでしまう。
そんなある日、Ophelieはボランティアの仕事中に銃で撃たれ、命の危機にさらされてしまうのだが。。

【感想】悲しみに打ちひしがれる美しい未亡人と、離婚の傷を乗り越えようとしているハンサムなアーティストMatt。
この設定に「またきましたね〜」という感じでしたが、彼女の別の作品Accident並みの衝撃的な展開で、これでもかぁ〜という程にOphelieに不幸が襲ううち、毎度のことですがすっかりのめりこんでしまいました。
やっぱりスティールは最高のストーリーテラーだな〜と今回も唸らせてくれました。

スティール作品は主役の一人称で語られることが多いですが、今回はメイン3人の想いがそれぞれに語られていき、特に幼いPipの描写はとても切なかった。。

都会を舞台にした作品だと、若干メロドラマ的な要素が強くなるような気がするのですが、今回は海辺や海上での描写もあり、Nicholas SparksのMessage in a Bottleを思わせるような美しい描写も多く、ステキな作品に仕上がっていました。

個人的には、スティールにはGranny Danのような歴史モノを描いてもらいたいのですが、この作品は現代を舞台にしているお話としてはとてもよかったです。

泣ける話ではありませんが、読んだあとハッピーになれるおすすめの一冊です。

テーマ:洋書多読 - ジャンル:学問・文化・芸術

The Shop On Blossom Street/Debbie Macomber
The Shop On Blossom Street by Debbie Macomber【ストーリー】父の死をきっかけに毛糸屋を開店したLydia。
彼女は癌の闘病中にニットと出会い、心の底からニットを愛していた。
そのニット教室に集まったJacqueline、Carol、Alix。それぞれの悩みを抱えた、まったくタイプの違う4人の女性たちが織り成す、それぞれの物語。
それはいつしか毛糸のように編み重なって、友情が深まるとともに1つの大きな物語りへと変化していく。

【感想】4人の女性のそれぞれのストーリーが章毎に描かれていく形式で、その話は最後ひとつにつながっていく感じが、なんともにくい構成です。
読みやすいシンプルな英文に、読者を飽きさせない程良いストーリー展開で、バッチリなバランス。
1章が短いので通勤時に読むのがとっても楽でした。

4人の中では、とにかくCarolに共感してしまいました。同じような悩み(彼女のほうがかなり深刻ですが)を持つ彼女の苦しみはまるで自分のことのようで、何度も涙してしまいました。
そしてこの物語の肝、Alix。最初はパンク娘だった彼女がどんどんきれいになっていく姿は本当に楽しかった!まさにシンデレラストーリー!最後はちょっとうますぎ?と思いつつも、でもやっぱり応援したくなるキャラクターをうまく作りだしています。

この本を読んで編み物に少し興味を持ちました。
今は時間的にも精神的にも余裕がないけれど、機会があれば是非挑戦してみたい!
ニット好きな人が読めば、まさに生涯の一冊になるかも?

やっぱり女の友情っていいなぁ〜と思った一冊でした♪

テーマ:洋書多読 - ジャンル:学問・文化・芸術

Journey/Danielle Steel
Journey/Danielle Steel【ストーリー】Madelineはテレビの人気アンカーウーマン。
10代で結婚していた彼女は、かつて最初の夫から受ける家庭内暴力に苦しめられていた。
それを救ってくれたのが、現在の夫Jack Hunter。
彼は彼女が勤める局のオーナーで、その有能ぶりと端麗な容姿のため、夫婦は常にマスコミから注目されていた。
成功と幸せを手にした彼女は、何もかもうまくいっていると信じていたが、ファーストレディが主催するCommission on Violence Against Womenに参加した事で、彼女は今まで目をつぶっていた真実に、少しずつ目を向けることになる。
Madelineは、委員会で妻がテロリストに惨殺されるという悲惨な過去を持つ外交官Bill Alexanderと出会う。夫にはない彼のやさしさに触れ、しだいに彼に魅かれていく。
妻の変化に気づいたHunterは、すこしずつ豹変し、その本性を現していく。。。

【感想】
ともすれば昼ドラ並の俗っぽいストーリーなのに、いやだからなおさらなのか、読み出したら止まらない魔力が、スティール作品にはあります。
今回は典型的なスティールおはこパターンです。
美しく、幸せな人妻が、真実に気づき、悲惨な現実に立ち向かう。で、そこに現れる、嘘みないな理想的な男性。そして再婚、出産、みたいな。

そしてそのパターンまんまな展開には、ちょっとワンパターンかな?とも思うんだけれど、やっぱり面白くて、最後まで読んでしまう。
わたしは結構安心して読めるタイプのストーリーが好きなので(だからあんまりミステリーとか読まないんだけど)、スティールやグリシャム、スパークスってどんぴしゃなんですね。それにスティールはアダルト作品の中では、群を抜いて読みやすい英文なのです。これもやっぱり魅力のひとつですよね。

今、とある日本人の小説を読んでますが、文章が冗長で、句読点が少ない。これが彼の作風なのでしょうが、やっぱり文章は、あるべきところに句読点があり、シンプルで読みやすいほうが、読んでいて楽しいです。イメージも膨らみますし。

その点でも、スティール作品は秀作だと感じます。
この本は2001年刊行のスティール50作品目。
彼女はまだ毎年一冊のペースで書いてますから、ほんとすごいです、偉業ですね。
彼女の作品の中では、やっぱりGranny Danがいまだベストですが、これだけ作品があるんだから、まだまだ良いものが発掘できそう!
また彼女の作品を手に取るのが楽しみであります。
(2007/8/29読了)
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The Last Juror/John Grisham
The Last Juror/John Grisham【ストーリー】23歳という若さでミシシッピ州クラントンの地元新聞社を買い取ったWillie Traynor。その年、Danny Padgittによる凶悪なレイプ殺人事件が起き、平和な小さな町は騒然とした。その事件をスクープした"Times" は購読数を順調に増やしていく。
誰もが死刑を願っていたPadgittの裁判で、無期懲役と判決された彼は、9年後、再び姿をあらわした・・・


【感想】いわゆるよそ者として小さな町の新聞社を買い取ったWillieを語り手として、その町の姿を描いていく方法で書きあげたこの作品は、いつものリーガル・サスペンスとは違い、とても人間味溢れた温かな”ナラティブ”に仕上がっています。

レイプ犯Padgittとその裁判は、あくまでストーリーの一部で、彼の取材がきっかけではじまったWillieと黒人女性Miss Callieとその家族との関係、またそのほかの町の人々のエピソードが沢山でてきて、テンポ良く読めました。

サスペンス的な要素は、かなり後半まででてきませんが、それでも物語として十分楽しめるし、むしろあからさまなサスペンス・ストーリーよりは、よっぽど面白かった。
リーガル・サスペンスで定評があるグリシャムだけに、リーガル要素をかなり削って仕上げたこの作品は、まさに新境地を開いたといえるでしょう。

テーマとしては、あとがきにあるように、あえて改定前の法律を描くことで、70年代の法律の限界を大きなメッセージとして盛り込んでいるようです。(わざわざ”訂正の手紙をよこすな”と注意しています。)
70年代のクラントンといえば、処女作A time to killも同じ舞台でした。
最近読んだTo Kill a Mockingbirdも南部の閉鎖的な社会や人種差別を描いているところで、かなり似たテーマを扱っている印象がありましたが、この作品ではそういった同じような”南部のにおい”がする内容ではありません。
そのようなヘビーなテーマを扱っていないためか、どことなく全体的なインパクトにはかける感じはしますが、まあ作品的にテーマが違うので、それを求めてしまうのは酷かもしれませんね。。。

ヒューマン・ドラマ性をだけみたら、グリシャム作品の中では、一番かもしれません。
中途半端にリーガルを前面にださなかったのが、効を成したのかも。(題名だけみたら、リーガルかと思いますが。。)
最後なんか、とっても詩的でよかったですね。
いつものリーガルサスペンスのパターンに少し飽きていただけに、新鮮でよかった。
さすがにグリシャムも同じパターンじゃ読者に飽きられるって計算の上なのかわかりませんが、ストーリー構成もいつもとはがらりと変わって、そのせいか単純な話ではあるのに、犯人がわからず後半どきどきしてしまいました。
きちんと後半でいつものサスペンス性も味わえるわけですから、飽きずに読めるバランスの良い展開という点でも、とても優れているなぁ〜と感じます。

まさにグリシャムのリーガル・サスペンス!が好きではありますが、立て続けに読んでいたらさすがに少し辟易するなぁ〜、なんてわがままなことを思っていたら、今回この作品を読んだおかげで、「あ、またグリシャム読みたいな〜」と感じたわたし。
みごとにグリシャム・マジックから抜け出せないままです。
(2006/10/1読了)
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The Client/John Grisham
The Client/John Grishamグリシャムが好きなくせに、代表作はあまり読んでいなかったので、まさに代表作!っといったタイトルを手に取りました。
今回も中盤以降進まず、かなり放置してしまいましたが(おもしろくなかったわけでなく、プライベートでいろいろ忙しく?て)、中盤以降は一気に読めました!
さすが代表作は面白かった♪

【ストーリー】主人公は11歳の少年Mark Sway。
ある日弟のRickyと母親からくすねた煙草を吸っているところに、一台の見知らぬ車を発見。
車内の男はなんと一酸化炭素中毒による自殺を図ろうとしていた!
MarkとRickyは、何度か男の車からホースを抜き取り、自殺を回避させようと試みるが、狂気した男に見つかったMarkは、無理矢理車内に押し込まれ、ある事件の真相を聞かされる。
その後引き金を引いた男を車外から伺っていた弟のRickyは、正気を失ってしまう。
指をくわえたまま何も話さず、病院のベッドからでれなくなり、母親は職を失ってしまった。
真相を知ったMarkはFBIから問い詰められるわ、マフィアに追われるわで大ピンチ!
彼の唯一の味方は、弁護士のReggie Loveだけとなった。。。


【感想】リーガルサスペンス色はかなり薄く、ヒューマンドラマが核となったストーリーなので、とても読みやすかったです。
個人的にはリーガル色がもっと濃いほうが好みですが、面白いプロットだったので、許します(笑)。

子供が主役の話というのは、だいたい子供の視点からストーリーが展開するため、ものによっては淡々とした感じになってしまうのですが、このお話はどちらかというと弁護士のReggieからの視点が多いので、共感できる部分も多くてよかったですね。

ただ若干スリル感がいままでのグリシャム作品と比べ薄かった気がします。
感動的な話ではあるけれど、いつものどきどき感を期待してしまうと、少し物足りなさを感じるかもしれません。

最後は本当に涙々の締めくくり!
人間描写のうまいグリシャムらしい、満足のいく終り方でした。
だけどやっぱり、もうちょっと法的な描写をいれてくれると、チープ感がなかったのでは?と思います。
安っぽい話というわけではないのですが、グリシャムっぽさという面では、少し足りないかな?

でもやっぱり面白い!グリシャム大好き♪
まだまだグリシャムブームは終わらない!
しばらくまた彼の作品を読んでいきたいと思います。
(2006/9/5読了)
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  • Author:さかぶー
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